だむち~だって無知なんだもん~

底の浅い私、さくらだ が気になった主に漫画やアニメ、ゲームをぐだぐだと語っています。

コミック『五等分の花嫁』を読んでみた⑤

6.五つ子変装が生み出すミステリー要素


よく、「五等分の花嫁にはミステリー要素が多い」という話題を聞きます。
私もそう思います。


やっぱり、その最たる要素は五つ子による巧みな変装でしょう。


そりゃあ、ただでさえそっくりな彼女達が、その気になって五つ子のどれかに変装するのですから、究極のトリックです。


ちなみに、雑ですが、五姉妹+αの変装経験をまとめてみました。
(絶対抜けている気が・・・)


こう見ると、四葉(と風太郎)を除いて、ほぼ一度は他の姉妹の変装経験がある、ということが分かります。しかも上手い。


これでは、風太郎が振り回されるのも頷けます。


しかも、変装の経緯も様々で、


1.姉妹の誰かに頼まれて仕方なくやった


2.自分でないことを隠すために誰かとすり替わった


3.当人の言動と思わせるため積極的にターゲットに変装した。


と目的が異なってたりしますので、そりゃあ(二回目)、ミステリー感も増すというものです。


特に、虎岩旅館で全員が五月に変装するお話が特筆で、五姉妹がそれぞれの思いを秘めた中、五月のフリをしないといけないという制限の中で、他の姉妹と協力したり出し抜きながら風太郎にアプローチをかける、という展開には舌を巻きます。


旅館というハコモノを用意することで、こんなにもラブコメとミステリーが相性良くブレンドされる、というのは『五等分の花嫁』ならではかと思います。



・・・でも、これ、アニメでやるとしたら、もの凄く大変そう。



もう一つ注目したいのが、ターニングポイントとも言える第11巻『私とある男子』エピソードの四葉の変装カット。


四葉と五月のやりとりの間に入る何気ないカットなんですが、四葉が二乃に変装して、風太郎に「四葉だろ?」とバレているという、ツッコミどころの多いシーンなんですよ。


こういった作者が用意している変装を通じた様々な仕掛けが、作品全体に随所に仕込まれている点も、ミステリーっぽい楽しみ方で読ませてくれます。


そして、こういうところに「ん?」と気づいた時に、手を止めて考えたり、振り返ったりできるのはやっぱりコミック版の強みでしょう。


んー、でも、これってラブコメ的な読み方なのか??


(つづく)


※本記事で掲載されている画像は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しています。

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