コミック『五等分の花嫁』を読んでみた②
3.原作がコミックであること
ということで、アニメを見終わった12月上旬、Kindleでコミック版「五等分の花嫁」を購入しました。
読み始めた最初のページに書かれたウエディングドレス姿を見て、
「!?」
と、しばし魅入ってしまいましたが、結局その理由は分からず読み進めることに。
「おー、見事なまでにアニメ版は原作の台詞を再現してる!」
「声優さんも、うまくキャラを演じてるなぁ。」
と、当然ながら先に見ていたアニメをベースとしてページをめくっていたんですが、途中から違和感を感じている自分に気づきました。
うーん、なんだろうなー
もちろん、5人とも髪の色が違う、声も特徴的で区別がつきやすい、というのはアニメとしてのお約束なので、そこは気づかないフリをするのがアニメ紳士・淑女のふるまい。
そういったところではなく。
アニメが原作を再現しすぎたせいで気づいた点。
それが、不意にわかりました。
コミックなら、ストーリーのスピードをコントロールできる。
アニメではそれができない。
いや、当たり前でしょう、と言われればそうなんですが。
例えば、コミックでは最初のページで、まずビジュアル的に花嫁さんの絵にしばらく魅入ってしまい、その後で、ハッとストーリーに戻り、眠りこけている上杉を起こすところから読み直します。(きっとみんなそうですよね、ね?)
これが、アニメでは、時系列の決まった順番で追っていくので、自分で一時停止をしない限りは一連のシーンとして花嫁姿を流し見るかたちになります。
これって、大きな違いに感じました。
特にこの後、この作品は、「ん?」と読む手が止まることが頻繁に起こるんですよ。
アニメでは決まったスピードで進めていたが故に見逃していた点、あるいは止め絵を動かしたことで、分かりづらくなった(と思い込んでいる)点もあったり。
少なくとも、私は第1巻の最初のページを目にしたときから、
「これは、コミック版を心して読まないといかん!」
と感じたのでした。
(つづく)
※本記事で掲載されている画像は「『五等分の花嫁』/春場ねぎ/週刊少年マガジン」より引用しています。