『鬼滅の刃』は面白がった人の勝ち③
4.ネットで二分される「面白い」と「つまらない」
アニメ版の10話ぐらいまででしょうか。
視聴を続けて、決してつまらなくはないのですが、「これは凄い!」という手ごたえもいま一つ感じ取れなかった私は、ちょっと不安になって、ネット上の意見を覗いてしまいました。
ずるいんですが、「見どころ」をカンニングしてしまおうかと。
見て驚いたのが、
思いのほか「つまらない」と表明している方が多いことです。
もちろん、圧倒的に「面白い」とおススメしている人の方が多いんですが、「つまらない」と言っている方も相当数います。中には、やっかみやアンチ気質だけではない証拠に、なぜつまらないかをしっかりと分析している場合も多々あります。
興味深いところでは、「面白い」派の方が、「つまらない」派のいることを意識して、どうして「つまらない」と感じたのか仮説を立てているケースまでありました。
(きっとグロい描写が合わないのだろう、とか)
私自身は、「いや、つまらない、という訳ではないんだよなぁ」と思いつつ、いろいろな方の意見を読んでみると、両者はおおよそこんな感じになっていました。
■「面白い」派
・主人公の性格がまっすぐで気持ちよい。相手が鬼であっても誠実で優しい
・兄妹の絆に感動する
・鬼側が、まだ人だった時の記憶を持っておりエピソードが切なくて泣ける
・王道バトルものとしてストーリーにハマれる
・シリアスとギャグがバランスよく織り込まれている
・読めば分かる。とにかく「面白い」!
■「つまらない」派
・絵が下手(コミック版?)
・キャラの掘り下げが足りない(設定が浅い)
・戦闘描写が分かりづらい(これもコミック版?)
・話がありきたりで新しさがない
・描写や台詞に無駄が多くてうっとうしい
・主人公側のご都合設定が多い
あれ?
どっちの言っていることも、割と当たっているような気がする。
個人的には、どちらの分析も結構的を射ているじゃないかな、と。
それでいて、この作品については、面白さのグラデーション(まあまあ面白いとか、普通に読めるとか)がそれほどなくて、超がつく「面白い」か「つまらない」の両極端によっているんですよね。
・・・お、面白い!
私の、興味アンテナは、ちょっと変なところに反応してしまいました。
なぜ、こんなことになっているのか、非常に気になります!
そんな理由で
とりあえず、アニメ、コミックの両方全部見ること決定です!!
ということで、作品の個人的な感想を語る前に、
この『鬼滅の刃』「面白い」「つまらない」論争について、自分なりにすっきりとした整理ができないか考えてみたいと思います。
(つづく)